FP1級を独学していて過去問を解く際の留意点

FP1級を独学していて過去問を解く際の留意点

この3連休は、妻の協力もあってずっとFP1級の勉強をしていました。
まとまった時間があるので過去問を解いてみようと、今日は2021年度9月実施(2021年9月12日)の問題を解いて、Youtubeにある解説やWeb上にある過去問解説サイトを参考に答え合わせをしていました。

そのなかで、学科(基礎)問8で、あれっとなりました。不適切な選択肢を選ぶ問題です。
許諾を得ていないので問題文の選択肢全文を引用するのは避けますが、選択肢2)で、日本政策金融公庫(政策公庫)の融資金利の優遇対象となる家庭の正誤を問うています。

「交通遺児家庭は融資金利の優遇対象と”なる”」と記載されていましたが、この選択肢は不適切であるとのことで 2) が正解となっていました。(つまり出題時点では”ならない”が正しい)

優遇になっても良さそうなものなのに意外だと思って調べてみると、政策公庫のWeb(また、政府広報オンライン)には交通遺児家庭も金利優遇の対象となっています。(通常1.8%→1.4%)

混乱しつつ、手許の最新版のTAC合格トレーニング22₋23年版を見ると、この点がキチンと修正された問題が載っていました。さすがTAC(※)
(※)ただ、上記書籍は何カ所か間違いがあってその正誤表が公開されています。初版1刷だと、そういうことも起こりうるわけですね。

どうやら、この2022年4月に改正となり、交通遺児家庭も対象に含められたようです。
なので、現時点では「交通遺児家庭も融資金利の優遇対象と”なる”」が正解となり、この設問は「解なし」の問題となります。

過去問解説サイトはいくつかありますが、最新の改正事項までフォローしているのはなかなかないと思います。
(FP1級ドットコム「過去問道場」、1級FP過去問解説 はこの問題、未フォローです)

しかしながら、問う知識としては細かい方なので、設問としてはそんなにいい問題ではない気がします。ひょっとしたら出題者(きんざい)は、この問題を出題することで、当時の取扱いの問題提起をしたかったのか…などと考えました。

ともかく、すべての選択肢のウラをとるべくいちいちググるなりすればいいんでしょうが、さすがにそうもいきません。なかなか独学者にはツライところです。過去問演習はこういうこともあって、過去問に載っていることをそのまま覚えてしまうのは危険だということを感じた一問でした。