非上場株式の株価算定
斟酌率とLの割合の覚え方
FPって個人向けの資格だと思ってたのに試験問題に非上場株式の株価算定の問題が高頻度で出題されます。
最初見たときはなんでこんなものを出すのかと訝しみましたが、これはもうFP1級となると金融機関向けの資格だと捉えれば、少しは納得できました。取引先(多くは非上場)の株価算定のあらましぐらいは知っておけということですね。
そうはいっても、株価算定上で出てくる斟酌率とLの割合はFP試験としてはその性格上覚えさせるべきではなく、問題文中に与えておくべきものなんじゃないかと思います。が、覚えておかないと最終数値が合わないので、覚えるほかありません。
そしてこれが結構混乱します。どっちがどうでどうなってんだっけとなります。
問題演習を繰り返せば自然と覚えていくとは思いますが、それでも本試験の緊張感の中、そして順番通りにやっていったら最後の方の問題となるということもあって、ふと、あれなんだっけとなりえます。
そこで、ここで覚え方を書き留めることでもって自分の備忘とします。
斟酌率は
大会社0.7 中会社0.6 小会社0.5
Lの割合(類似業種比準価格×L+純資産価額×(1-L)のL)
中会社の大0.90 中会社の中0.75 中会社の小0.60 小会社0.50です。
(大会社は原則、類似業種比準価格を用いる)
まず、小会社は両方とも0.5です。半々の割合。これをがっちり覚える。
斟酌率は0.1刻みなので、中が0.6になって大が0.7。これはオッケー。
下限を先に覚えるというのがコツ。
Lの割合。大会社は市場の株価とある程度連動するという建前なので、割合なし。あえていうなら1.0。
中会社の大から使いだして、最大値が0.9。これはまあわかる。
そして、なんか0.75っていうのがあったな、と記憶してこれが中の大の次だから中の中。
中会社の斟酌率0.6とLの割合で同じのあったな、と記憶して、残りの中の小のLの割合が0.6。
つまり、0.5を覚え、0.1刻みが斟酌率。
Lの割合は最大0.9,でも大会社はLを使わないから中の大が0.9.
0.75という数値があったから中の中。
斟酌率の中会社とLの数値同じのあったから0.6が中の小。
以上です。