FP1級の概要、難易度

FP1級の概要、難易度

概要

FP検定-正式にはファイナンシャル・プランニング技能士検定-はちょっと複雑で、試験実施主体が日本FP協会ときんざい(一般社団法人金融財政事情研究会)に分かれています。FP2級まではどちらも実施しており、試験科目は午前中の学科は共通、午後の実技は違う試験問題のようです(よく知らない)。わたしはFP2級はFP協会の方で受けました。

FP1級を試験で受けようとなると、日本FP協会ではなくきんざいのほうで受けるようになります。試験は学科試験が年3回(1月5月9月)とあって、他の年1回しかない宅建などと比べれば、受験機会は確保されています。
メインとなるのはこの年3回ある学科試験ですが、ほんとうにFP1級を名乗るには、これに合格後実技試験に合格する必要があります。

その他詳しくはきんざいの説明に委ねます。

難易度

この5月にFP2級を受験したわけですが、税理士・公認会計士であればFP2級はせいぜい直前1週間で過去問か予想問題3回分を解いてわからなかったところを重点的に覚えこむ、という方法で合格は可能だと感じます。(そのことを書いた自分のnote

が、これが1級になると、例えば日商簿記でもそうですが、2級と1級はかなり壁・崖がある印象です。難易度がかなり違ってきます。勢いでいけるFP2級に続いて1級もいけるだろ、税理士・公認会計士だし、と甘く見ていると痛い目に遭います。というのを、5月実施の1級試験を1回やってみて痛感しました。
FP1級は午前の学科基礎(四肢選択マークシート)、午後の学科応用(計算問題中心の記述式、計算過程を書くものもある)とあり、両者通じて6割の得点で合格となります。午前の学科基礎はともかく、午後の学科応用はきちんと対策しないとダメです。

FP1級は合格率だけで見ると10~15%、実施回によっては10%を割り込むこともあるという、それなりの難関ではあります。合格率は公認会計士試験の合格率と同じような感じです。おそらく何回も受けているという人がいるのだと思います。受ける人は金融機関関係の人が多いでしょうから、普段の業務に加えて試験勉強するとなると確かにちょっと大変そうです。

この点、税理士・公認会計士は科目的にアドバンテージを持っています。実のところ半分以上は、普段の知識でカバーされているはずです。なので、キチンと試験対策をすれば、そこまで難関ではないと思っています。(まだ勉強しはじめたばかりですが)